髪の成長の仕組み
髪の役割
髪の役割は大きく分けて3つあります。
- 頭部を直射日光や暑さ寒さから守り、外部の衝撃から頭部を保護する役割。
- 感覚器としての役割。毛の根元付近に知覚神経が放射状に付着していて、弱い刺激にも反応するようになっています。
- 重金属などの排出器官としての役割。人体に有害な有機水銀、カドミウム、砒素などは、毛乳頭を経て毛幹に吸収され髪の毛と共に排出されます。刑事事件などで、被害者の髪から毒素の有無を調べることはよく知られています。
髪にはこれらの大切な役割があることから、本来なら、髪はなくならないようにできている、と言うエステティシャンもいます。
毛乳頭と毛母細胞
髪の頭皮より下の部分を毛根と呼びます。この毛根の深部に毛球というふくらんだ部分があります。毛球は、毛乳頭と毛母細胞から構成されています。
毛乳頭は、毛細血管から栄養素を取り入れて、毛髪の元となる毛母細胞へ供給します。栄養素を吸収した毛母細胞は、分裂して頭皮へ向かっておし上げられていきます。
押し上げられた毛母細胞は、ケラチンというタンパクを蓄え、そして古い細胞は死んでいきます。この死んだ細胞の集まりが、毛髪と呼ばれるものです。

(この画像はカロヤン.comのホームページより拝借してます)
髪の主成分はケラチンというタンパク質です。また、肌の角質層を作る細胞の主成分もケラチンです。ということは、肌によい成分は髪にも良いと言うことができます。
シャンプーは頭皮にやさしい成分が含まれているのを使うべきです。詳しくは正しいシャンプーをご覧下さい。
ヘアサイクル(毛周期)
髪は一定のサイクルで成長から休止を繰り返します。このサイクルをヘアサイクル(毛周期)と呼びます。
『成長期』→『退行期』→『休止期』の段階を経ます。このサイクルは、個人差がありますが、通常4年~7年で繰り返されると言われています。
薄毛・脱毛症の大部分は何らかの原因でこのサイクルが短くなり、髪が成長する前に抜け落ちてしまうことです。
- 成長期:毛母細胞が分裂を繰り返す時期。約4~7年。新しい髪が成長する期間。
- 退行期:成長が弱まる期間。約2~3週間。正常な場合、髪はこの時期に抜け落ちます。
- 休止期:成長が完全に休止する時期。約2~3ヶ月

抜け毛はどれくらいが正常
日本人の頭髪は平均で約10万本。ヘアサイクルに伴って、新生と脱毛を繰り返しています。生理的な脱毛(自然脱毛)は、1日50~100本程度です。
この程度の抜け毛なら気にする必要はありませんが、抜け毛が1ヶ所に集中していたり、抜け毛が異常に細かったり、短かったりしたら、異常脱毛の可能性があります。
髪が成長する速度
頭髪の伸びる速度は、いちばん活発な活動期で1ヶ月に約1.0~1.2cmです。したがって、15cm程度の髪では毛先は生えてから10ヶ月以上が過ぎているため、根元と比較するとコンディションもずいぶんと違います。
髪の太さ
平均約0.08mmくらいです。硬毛、普通毛、軟毛は表皮(キューティクル)の数の違いと皮質の太さの違いによって生まれます。
軟毛は約3枚、普通毛は約5~6枚、硬毛になると約10枚のキューティクルに覆われています。また、日本人の髪質は欧米人に比べ硬い(太い)とされています。
髪の色はなぜ違う
毛髪は毛髄質(メジュラ)、毛皮質(コルテックス)、毛表皮(キューティクル)の3つの層からできていて、この透明な層を通して見えるメラニン色素の色が髪の色を決めています。
メラニン色素の種類は、主としてユーメラニン(黒褐色系)とフェオメラニン(黄赤色系)の2つがあります。
ユーメラニンが多いのが黒髪。ユーメラニンが少ないのがブロンド。栗色は、その中間です。いずれのメラニンをもほとんど含まないのが白髪です。
辛い食べ物は髪に良くない?
辛いものを食べると頭皮に汗が出やすくなりますが、辛いという刺激は毛根に何の影響も与えないので害はありません。
逆に、唐辛子の辛味の成分であるカプサイシンに、育毛効果を期待できることがわかっています。食事に唐辛子を取り入れる育毛法や、カプサイシン効果の育毛サプリメントがテレビで紹介されて、大きな注目を浴びたこともあります。






