「カリスマ美容室で年間30万本売れている育毛剤」って、本当?
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インパクト絶大なコピー
「カリスマ美容室で年間30万本も売れている育毛剤のOEM商品」というインパクトのあるコピーで登場した育毛剤がありました。今でも販売しているネットショップは一部あるようです。例えばこちら。
今はそのバージョンアップ版がヒットしているようです。その商品を宣伝してるサイトは無数にありますので、一度は目にしたことがあるかもしれません。この商品です。

※注意
リンク先のネットショップを批判する意図はありません。メーカーの説明を採用してるだけで悪意はないと理解してます。
年間30万本の意味
当サイトの運営者があるセミナーに参加したとき、隣に座った方が美容室にサービスを提供する会社の経営者でした。彼に「カリスマ美容室で年間30万本も売れている育毛剤を知ってますか?」と聞いてみました。
彼の答えはこうでした。
聞いたことありません。一つの美容室で30万本も売れてるっていうのはウソですね。通常の比率で計算したら、スタッフ6万人の美容室になります。そんな美容室はありません。
当時は多忙だったため、そこから調べることはしませんでした。最近になって、ふと調べてみようと思い立ちました。結果としては、調べるまでもありませんでした。
情報は疑ってみる
数字は説得力がありますので、何の疑いもなく信じてしまうことがあります。
リアップが1999年に販売開始されたとき、生産が追いつかないほど爆発的に売れました。5ヶ月で400万本と言われてます。その後下降線を描くわけですが、初年度は1000万本近く売れたのかもしれません。
全国で爆発的に売れたとしても年間1000万本。その3%を一美容室が売るとは考えにくい。チェーン店だとしても、数店舗では到底無理でしょう。スタッフ6万人分相当ですから。
こうして考えると、「カリスマ美容室で年間30万本」は、どうも疑わしい。
バージョンアップ版では「モニターの96%が発毛を実感」とのコピーがあります。96%の数字だけ見ればすごいのですが、モニターの人数は明らかにされていません。
母数が小さい場合、偏った結果が出ることがあります。
同じ疑いを持った人がいました
情報を探して検索してみると、3年も前に疑った人物がいました。
- 真実の行方は?ネットプライスさんに突撃質問 – ネット通販で見かける美容・健康食品を調査するブログ – Yahoo!ブログ
- 銀座ジェイ・ビー・シー製薬さんから返事が来ました – ネット通販で見かける美容・健康食品を調査するブログ – Yahoo!ブログ
- ネットプライスさんからの返事 – ネット通販で見かける美容・健康食品を調査するブログ – Yahoo!ブログ
ネットモールやメーカーに質問すると、「カリスマ美容室で年間30万本も売れている」のではなく、「カリスマ美容室で20年前から販売している」「全国の美容室で年間30万本売れてる」という返事が返ってきたそうです。
このコピーを見てそんな風に理解する人がいるとは考えにくいです。

良い商品が最も売れるのではない
今の時代、品質が良いだけ売れることはほとんどありません。
物不足の時代なら品質だけで勝負できました。しかし、今の時代、不足してるものなどほとんどありません。その上、社会は無数の商品・サービスであふれています。
消費者がすべての商品・サービスを認知することなどできるはずがありません。そして、消費者に認知されない商品・サービスは、存在しないのと同じです。
消費者に認知してもらい購入してもらうために、企業はマーケティングを行います。そして売上は、品質よりマーケティングの質に左右されることが多くなりました。
もちろん例外はあります。口コミだけで売れる場合もあります。そのような場合、声高に「口コミだけで広がってる」とは言いません。口コミが本当なら声高に言う必要はないでしょう。
マーケティングを否定するわけではありません
あの育毛剤のメーカーはマーケティングに長けているのかもしれません。バージョンアップ版のネットでの露出度は群を抜いてます。
「世界で20万本販売した」とのコピーがあります。実際の販売は日本国内だけであっても「世界で」と言えます。「日本で」よりインパクトがあります。世界で販売してることにウソはないと思いますが、一度疑うとついついすべてを疑ってしまいますね。うまいとも感じます。
マーケティングは社会に有益なものを認知してもらうために必要な技術です。ただ、使い方によっては消費者を欺くことも可能です。今の時代の消費者には、本質を見抜く目がより求められているのかもしれません。






