フィナステリド(プロペシア)は、米メルク社が開発・販売する医師が処方する内服の男性型脱毛症(AGA)用薬です。
日本でも購入には医師の診断・処方箋が必要となります。保険適用外で全額患者負担となります。
処方箋が必要ということは、知識のない素人がむやみに扱うと危険ということです。厚生労働省は、安易な個人輸入を行わないようにと注意喚起しています。
米食品医薬局(FDA)認可の育毛剤
FDA認可の育毛剤は2つだけ
米食品医薬局(FDA)に認可されている育毛医薬品は、ミノキシジルと、このフィナステリドだけです。
テストステロンというホルモンが、5αリダクターゼという変換酵素の働きで、デヒドロテストステロンというホルモンに変換されます。このホルモンが脱毛を引き起こすと言われています。
フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを抑制することにより脱毛を防ぎ発毛を促進する育毛剤です。
プロスカー
フィナステリドは、本来は良性前立腺肥大と呼ばれる男性の疾患の治療薬として開発された医薬品です。
フィナステリド5mgを含む経口薬がプロスカーという商標名で、良性前立腺肥大の治療薬として同じメルク社より販売されています。
そのプロスカー服用の副作用として異常発毛をみたことから育毛効果がわかりました。
そして、フィナステリド1mgを含む経口薬プロペシアが男性型脱毛症の治療としてFDAに認可されました。
男性専用です
フィナステリド(プロペシア)は男性専用の脱毛治療薬です。
妊娠中またはその可能性のある女性は、絶対に服用してはいけません。また、有効成分に触れることも厳禁です。
フィナステリド(プロペシア)の錠剤はコーティングされています。通常の取扱で有効成分に触れることはありません。
しかし、砕けたり割れたりしている錠剤に触れるのは危険です。
ドーピング禁止物質です
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、フィナステリドを禁止物質として指定しています。
「I. 常に禁止される物質と方法」の「S5. 利尿剤と隠蔽剤」のカテゴリーで、フィナステリドがα-還元酵素阻害剤の例示物質にあげられています。
日本体育協会のサイトには、
「ドーピング禁止物質とは知らず、うっかりフィナステリドを使ってしまうケースも懸念されますが、指定物質ではないので重い制裁がかせられます。スポーツ選手は絶対使わないようにしましょう」
と明記されています。
スケルトンの強豪選手であるザック・ルンド(米)等、トップアスリートがフィナステリド服用によって出場停止処分を受けた例があります。
日本でも、ソフトバンクホークスのガトームソン投手がフィナステリド服用によって、出場停止処分を受けたことは記憶に新しいところです。
【参考サイト】
日本体育協会/アンチドーピング
三菱化学メディエンス/ドーピング検査
財団法人日本アンチ・ドーピング機構[Drug Free Sports
